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2006年6月16日 (金)

Rainy Day 第3話

それから何週間も姫音は駅に来なかった。

僕はまた雨が嫌いになった。

梅雨の季節は終わったのに、雨は降り続いていた。

まるで僕の気持ちをあざ笑うかのような、雨。

初めて姫音に出会ったあの日みたいな霧のような、雨。




Rainy Day 冴えない頭の中
          
        君の事思ってる
 
        やっぱ君がいないと

        あぁ・・・僕は駄目だ・・・。




夏が来た。いまだに姫音は姿を見せなかった。

携帯も電源を切っているようだった。入院してれば仕方ないだろう。

ぼくはとうとう、姫音に会いに行くことにした。

迷惑かもしれない。

けれど、もぅ僕の気持ちはとめられなかった。

会いたい。これだけ人を好きになったのは初めてかもしれない。

たかが、一目ぼれ。あさ10分くらい喋るだけの仲なのに僕には姫音が忘れられなかった。

「蓮田 姫音さんの病室は・・・?」

僕は看護婦さんに聞いて、病室の前までたどり着いた。

すこし迷ったけど、ここまできたら姫音に会おうと思って部屋の扉をノックした。

「だれ?」

「おれ・・・蓮音」

少し間があった。

「入っていいかな?」

「だめ。入らないで」

大きな声で拒否されて俺は動揺した。

「そっか。また会えるようになる?」

俺は少し震える声で言った。

また姫音は答えなかった。

長い沈黙。

「入ってきて」

姫音は小さな声で言った。

俺は横開きの扉を開けた。するするとあいた扉の向こうには透明なビニールの壁に覆われた姫音がいた。

「お前・・・」

「あたしね、がんなんだって・・・。もぅ直らないかもなんだって。」

そういって姫音はかぶっていたニット帽をはずした。

「みて、髪の毛もこんなんになっちゃったし。はは・・・」

姫音は笑顔でそういった。その顔は不安とか僕には計り知れない気持ちが混ざりあっていていつものように輝いてはいなかった。

なんだか、僕はとても泣きたくなった。

ほんとは泣きたいのは姫音なのに。僕が励ましてあげなくちゃいけないのに。僕には好きな人一人、笑顔にするだけの力もないんだ。

僕はなんだか、訳のわからないまま無菌室に入った。もちろん白衣とかは着ていた。

それから・・・姫音にキスをした。時間にしてほんの2秒。

けれど僕らにはとても長い時間だった。

唇が離れたあとに見つめた姫音の目からは、外と同じような大粒の雨が流れていた。

それから何ヶ月か経った。

それから姫音はとてもよく頑張った。痛みに耐え、手術に耐えた。

僕も出来る限り、姫音を支えた。

であった日。姫音が僕の太陽になってくれたみたいに、僕が姫音の太陽になろうと思った。

>BR>

そして、とうとう姫音は外泊できるまでに回復した。

今日は姫音の初外泊日。両親が来るらしいので僕は自宅待機。

外は・・・やっぱりあめだった。せっかくうれしい日なのに。

でも、僕は雨は嫌いじゃない。

だって、晴れない雨はないから。

Rainy Day 君には明日会えるさ

        太陽とも会えるさ

        君にはやっぱ今日会いに行こうかな?

Sunny Day あぁ・・・明日はハレルヤ!!

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コメント

かなり衝撃的でした↓↓
でもなんかちょっと感動☆この女の子の名前なんて読むんですか?
てか男の子蓮音なんですね★

投稿: みお | 2006年6月16日 (金) 08時18分

女の子の名前は「ひめね」だよw
すみません。稚拙な文章でwもぅ、書きませんwww

投稿: TOSHI | 2006年6月16日 (金) 11時30分

ぇ!?!?
もっと書いてくださいょ?

投稿: みお | 2006年6月16日 (金) 15時13分

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