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2006年6月12日 (月)

Rainy Day 第2話

僕の視線はそこに釘付けになった。

雨の中でひときわ輝く、お日様のような笑顔で僕の落ち込んだ心は少し晴れた気がした。

それからは、僕はずっと一番前の電車に乗り続けた。

一番後ろの車両より5割増しに込んだ車両の中で、僕は目をつむって君の笑顔を思い出していた。

そして、木曜日が来た。

木曜といえば学校が休みの日だ。なのに僕は駅のホームに立っていた。

いつもと逆側のホーム。一番前じゃなくて一番後ろの車両。

僕は君をもっと近くで見たいと思った。気持ちが悪いかもしれないけれど。

今だから言えることだけど、僕は君に一目ぼれをしたんだ。

僕はドキドキしながら君を待っていた。

だけど・・・


君は来なかった。

次の日も、そしてまた次の日も。


いつもの場所に、君がいない。

いつもの場所に、笑顔が咲いていない。


僕が少しあきらめかけた時だった。ふと、いつもの場所に視線がいった。

いた。

君がいた。

ホームにはやねがあるけれど、大粒の雨が降り続くその向こう側。

いつもの笑顔を振りまいて、君が咲いていた。

僕は、思わず駆け出していた。

全速力で階段を上って、息をきらせて君の隣に座った。

「久しぶりだね」

少し、不機嫌そうに僕は言った。

そのとたん、僕の体をしびれのようなものが走ってとてつもない後悔に襲われた。

いったい、僕はなにを言っているんだ。

僕の一方的な恋。話したこともない。ましてや向こうは僕の存在すら知らないだろう。

けれど、君はその笑顔のまま言った。

「えぇ、風邪をひいていたから」

そういって、君はくすくす笑った。

「なにかおかしいかい?」

すべてがおかしいことは僕にもよくわかっていたが、そうゆう以外に会話を続ける方法がみつからなかった。

「だって・・・全速力で走って来るんだもん。びっくりしちゃって。トイレにでも行くのかと思った」

君はずっと笑い続けていた。

「それは・・・」

答えにつまった。

僕はふと気が付いた。

「みてたの?」

「えぇ、あなたが始めて向かいのホームに来た日からずっと」

心臓がドキドキと大きく脈打った。

「僕も・・・ずっと君を見ていたんだよ」

それだけゆうのに、どれだけの勇気を振り絞ったろう。

整いかけた呼吸がまた乱れてきた。

そこで君は、初めて笑顔から驚いた顔へといつもと違う顔をみせた。

驚いた顔もとても綺麗だった。

そしてそれがきっかけで、僕たちはお互いの電車が来るまで会話をする仲になった。

彼女の名前は姫音といった。

体が少し弱いこと、車両を変えた日僕の表情は今にも雨が降り出しそうだった。と姫音はいっていた。

そして、またしばらくがたった。

僕はずっと待っていた。君が来るのを。

いつもの電車を見逃しても君は来なかった。そう思ったときだった。

携帯が震えた。

『新着メールあり』

メールマークをクリックすると姫音からのメールだった。

「しばらく入院することになりました。少し寂しいけど、元気になったらまたたくさんお話しようね」

たっぷり1分はみていただろうか。僕は携帯を閉じてホームへと足を運んだ。


Rainy Day  君のいない日には

         足取りも重くなる

         あぁ・・・ぎりぎり遅刻・・・。 

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コメント

一人、画面の前でほくそ笑ませてもらいましたw

投稿: TAICHI | 2006年6月12日 (月) 04時58分

会話文見るまで実話かなぁって思ってました☆
この女の子死んじゃったりします?

投稿: みお | 2006年6月12日 (月) 09時10分

>TAICHI
ほくそ笑むなwwwまじめに書いてるんだw

>みお
展開は話せないけど・・・ww

投稿: TOSHI | 2006年6月12日 (月) 11時04分

これ続きもんですか??

投稿: みお | 2006年6月12日 (月) 18時50分

続く・・・予定w
気分次第でww

投稿: TOSHI | 2006年6月13日 (火) 03時33分

楽しみにしてまーす★

投稿: みお | 2006年6月13日 (火) 09時45分

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