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2006年6月 9日 (金)

Rainy Day 第1話

僕は雨が嫌いだった。

心までが曇ってしまうような、薄暗い空。

けれど君に出会ってから、僕は雨が好きになった。

お日様の代わりに輝く君の笑顔を僕はずっと見ていた。

駅のホームの向こう側。僕はずっと君を見ていたんだよ。




梅雨に入ってから、僕は毎日浮かない気分で学校に足を運んでいた。

もちろん、こんな気分では勉強なんかはかどるわけもないし、遅刻も多くなっていた。

大学に入ってからすでに1年が経ち、生活にも落ち着きが出てきた最近はバイトも初めた。

けれど、雨が僕の気分を台無しにしていた。

その日もやはり雨だった。

まだ気温が上がりきらない朝の空気にまじって、霧のような雨が僕の腕をぬらしていた。

なんだかジメジメしたまとわりつく駅のホームで僕はなんとなくタバコを買った。

高校生の時、先生にばれてから吸ってはいなかったが最近、なんとなくまた吸い始めてしまった。

いつもはホームの一番うしろに向かうけど、タバコを吸うために初めて灰皿のある、ホームの一番前に向かった。

喫煙場所は曇っていた。おびただしい数の喫煙者たちがタバコの煙を吸っては吐き、吸っては吐いていた。

僕は少ししりごみしたけど、ここまで来てしまったしその有害な煙の中に入っていった。

フェンスにもたれて、タバコに火をつける。

白い煙が出て、僕の口の中に苦い味が広がった。

いったい、僕は何をしているんだろう。

一生懸命はいった大学で、やる気がうせ、その上タバコまですってしまっている。

僕は、ふぅとため息をついて空を見上げた。

灰色の厚い雲の下を飛行機が通っている。なんでもない光景が、今の僕をとても馬鹿にしているように思えて腹が立った。

僕は視線を前に戻して、向かいのホームをみた。

自転車を停めている人、コンビニに入っていく人。コンビニの前では、またおびただしい数の人たちが空気を白くしながらタバコをすっている。

僕は端まで目線を流していった。

一番端までいった時、僕は息をのんだ。




その中で君だけが楽しいそうな笑顔で立ってたね。

なんだか君が光っているような気がして、僕の目にはもう君しか映らなくなっていたんだ。

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コメント

Rainy Day?w
続くよな?

投稿: TAICHI | 2006年6月10日 (土) 06時27分

Rainy Daywww
もちろん続きますw

投稿: TOSHI | 2006年6月10日 (土) 08時47分

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