« 日記 | トップページ | 正直すまんかった »

2006年5月 1日 (月)

“未定” 一章  「目覚めた朝に」

しばらく、風の音だけが聞こえていた。

ハナは手を下ろすと、村へと続く坂道を下っていった。

うちへ帰ると、やはりハナの母であるミーナの怒鳴り声が聞こえた。

「ハナ!!今日も剣術の稽古さぼったんですって!?いったいどうゆうつもり!?」

毎回の事なので、ハナは相手にしないことにしている。

「ちょっと、聞いてるの!?ハナまちなさい!!」

バタンと勢いよくドアを閉めるとミーナの声が遠くでかすかに聞こえるボリュームになった。

ミーナはドサッとベットに寝転がると、枕の下から本を取り出した。

その本は、今世界でもっとも注目されている冒険家ドグマの冒険記である。

いまだに、世界の多くの場所は未踏の地になっていて人の手が入っているのはこのガイアの30%だといわれている。

[私はもっと、世界を知らなければいけないんだわ・・・。」

本をひらくと、いつもハナはそう思う。しかし、ハナは旅に出るには幼すぎた。

それはハナ自身がよくわかっていたし、平和なこの村ではたまに山から下りてくる狼がせいぜいのモンスターだ。

人の手のはいっていない未開の地でハナが生きていける自身もなかった。

毎回、自分の弱さに憤りを感じながらハナはいつの間にか眠ってしまうのだった。

「ハナ、おきなさい」

体をゆすられハナは飛び起きた。

「ごはんよ」

ミーナは一言そうゆうと部屋から出て行った。

ハナの家族はミーナだけである。父親はミーナが生まれる前に死んだらしい。

いつもの二人だけの夕食。会話らしい会話もなくせっせと食べ物を口に運び二人の夕食は終わる。

しかし、それでもハナはミーナのことが好きだった。

たった一人の家族。いつもは口うるさいけど、いい事をすれば本気でほめてくれて悪いことをすれば本気で怒ってくれる。ハナにとってそんな人物は一人しかいなかった。

ハナは食事を済ませ、食器を洗ってさかさまにして置くとすぐに部屋にあがる。

そして、眠気に再び引きずり込まれていくのだった・・・。

|

« 日記 | トップページ | 正直すまんかった »

コメント

今回は長めやな!w

しかしこのペース、まさかかなりの長編?w

投稿: TAICHI | 2006年5月 3日 (水) 00時49分

長編やで!!終わりがないw
ねたがなくなったら小説の方向でw

投稿: TOSHI | 2006年5月 4日 (木) 00時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日記 | トップページ | 正直すまんかった »